我々はこれまで横浜の他、品川、東京ドームシティ、幕張、有明など様々な候補を検討し、実際に各会場の担当者の方々とも交渉してまいりました。
そして、それぞれの地区の交渉窓口になって頂いたコンべンション・ビューローやホテル担当者の方々の対応を鑑み、アマチュア主導のコンベンションやSFに対する理解、外国からの来訪者に対する対応の良さ等の面から考えても、会場を「パシフィコ横浜」に決定することがベストと判断するに至りました。
「パシフィコ横浜」はこれまで2回、日本SF大会の会場として使用されましたので、ご存じの方も多いかと思います。横浜みなとみらい21地区に建つ、20,000平方メートルの展示ホール、大小の劇場型ホール、30余りの会議室を有する複合コンベンションセンターであり、相当な規模の大会を開くに充分なスペースがあります。
宿泊施設に関しても、徒歩圏内には5つ星からリーズナブルなビジネスタイプまでタイプの異なる5つのホテルがあり、他候補に比べても選択肢が格段に充実しております。
また、みなとみらいはショッピングモールや数多くの飲食店に加え、美術館や公園、遊園地など多角的な広がりを持つ、現在も成長を続けている地区であります。なにより、横浜という土地が歴史的に日本の海外への玄関となった経緯があり、伝統や異国情緒など様々な顔を持った観光地でもあるのです。
赤煉瓦倉庫や山下公園、外人墓地、県立歴史博物館では西洋と初めて触れた日本人がどのように文化を取り入れて行ったかを知ることが出来ますし、世界最大級のチャイナタウンである横浜中華街には約190の料理店が軒を連ね、カジュアルなものから本格的なものまで中国各地の料理を味わえます。レストランだけでなく、食器や食材、中国風のおみやげを扱う店も数多くあり、関帝廊を中心に構成されるこの中華街はまさに違ったアジアを楽しめる街と言えるでしょう。
広大な日本庭園である三溪園や横浜能楽堂では伝統的な日本情緒も味わえますし、なにより日本で初めて武家の都として開かれた鎌倉は、横浜からわずか25分という距離です。
将来的には地下鉄も開通し、2007年には横浜市内だけでなく東京都内とのアクセスもより容易になりますが、既にある交通機関だけでもかなり充実しているのではないでしょうか。
外国からの参加者の方にも、国内の参加者の方にもアフターコンベンションを楽しんで頂くのに絶好のロケーションと確信しております。
古くから海外に向けて開かれていた都市・横浜は、ワールドコンというアメリカの文化を初めて日本に紹介するのに絶好な場所と言えるでしょう。
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