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SF大会とは●ワールドコンとはWorld Science Fiction Convention、世界SF大会のことを、SFファンは「ワールドコン」と呼びます。 平たくいえばSFファン同士の交流の場という事になりますが、その規模は単なる親睦会というにはあまりに大きなものです。 今年65回目を迎えるこの大会は1939年アメリカのニューヨークで始まりました。 途中第二次世界大戦中の中断はありましたが1946年に再開されてからは、現在に至るまで毎年開催されています。 会期は木曜日の午後から月曜日の午前までの5日間。多くは米国の勤労感謝の日に当たるLaborDayの週末である8月末から9月初頭に開催されます。 ここ数年の参加者は、米国で行われた場合1日5,000人前後、オーストラリアなど米国以外での開催では2,000から3,000人ほど(うち多くがアメリカからの参加者)であり、5日間の延べ人数に換算すると大変な数の参加者になります。 参加者の年齢層は幅広く、学生から会社をリタイアした熟年まで同じコンベンションを楽しんでいます。 コンベンションの主な内容としては、作家、科学者、映画関係者など様々な分野の専門家をパネラーとしたパネルディスカッションや講演、作品の世界観などを話し合う座談会、ゲーム、クラフト講座、ダンスなどのワークショップ、映像作品の上映、SFの歴史などの展示、アーティストたちの作品を展示販売するギャラリー、見本市のような商品の販売所など、何かしらSFに関連した300以上の企画が平行して行われ、これらはすべてボランティアのスタッフにより運営されています。 子供達の為のプログラムや参加者のケアの為の部署など、どのような年齢層でも楽しめるようにと委員会はいつも気をくばっています。 日本からの参加者も年々増えており、現在コンスタントに40人前後、カリフォルニアなど観光地としても有名な場所で開催されるときは200人を超える参加者があります。 World Science Fiction Conventionと名乗ってはいますが、そのほとんどはアメリカで開かれており、米国以外ではカナダ、UK、オーストラリアなど英語圏が数回ずつと、オランダ、ドイツが各1回で、アジアではNippon2007が初めての開催となります。 ワールドコンはそれぞれの開催地の委員会が運営しますが、ワールドコンそのものはWSFS(World science Fiction Society)という非営利団体が管理しており、ワールドコンの参加者イコールWSFSの会員という位置づけになります。 参加者はメンバーと呼ばれ、ワールドコンの期間内に行われるWSFSのビジネスミーティングに出席し、様々な議題を決議する際に一票を投じる事ができます。 また、2年後のワールドコン開催地を決める投票権とヒューゴー賞を決める投票権も有しています。 ワールドコンの参加者は企画を楽しむだけではなく、このような権利を持つことができるのです。 WSFSはマークプロテクション委員会を持ち、"WSFS","World Science Fiction Convention","Worldcon","NASFiC","Hugo Award"という名称を米国で登録しています。 Nippon2007委員会も、WASFの依頼により、上記の商標登録を申請中です。 ワールドコンは大人が楽しむ趣味の場所でもあり、子供に還って遊ぶ場所でもあり、遠方の友人達と年に一度出会う場所でもあります。 アジアで初めてのワールドコンでぜひその世界をお楽しみ下さい。 ●日本SF大会とは日本においては「日本SF大会」という名称で、日本中のSFファンが集うイベントが毎年開催されており、2007年で46回目を迎えます。 SF大会というと、よくマスコミなどで取り上げられるコミックマーケットと同一視されがちですが、同人誌などの物品販売とその購入を主目的とするコミックマーケットと、企画に参加してファン同士のコミュニケーションを図ることを主目的と考えるSF大会とでは大きな違いがあります。 日本SF大会は各地域のSFファンやSFファングループが主体となり、日本全国の様々な場所で、各大会ごとに違う実行委員会を結成して運営します。 開催は土日の2日間か祭日を挟んだ3日間で、7月か8月の夏休み中に開催されます。 また日本SF大会は、開催される場所によって「リゾート型」と「都市型」に分類することができます。 リゾート型では温泉地や観光地の旅館やホテルを借り切りやそれに近い形で押さえ、ほぼ夜通し様々な企画が行われます。宿泊、食事も付いている事が多いので参加者は会場を出ることなく、会期中を過ごすことができます。 一方都市型はコンベンションセンターやホールで行われ、参加費に宿泊代は含まれていません。遠方からの参加者は、大会実行委員会や他のSFファングループが主催する合宿企画などに別途登録し、SF大会らしい夜を楽しむのです。 最近では2005年にパシフィコ横浜で都市型の「HAMACON2」が、2006年に松島でリゾート型の「すんこん」が開催されました。 双方ともイベントの内容はパネルディスカッションや座談会、展示、上映など多くの企画に加え、会場近隣の観光スポットや遺跡、博物館へのツアーなども行われました。 日本SF大会の運営はほとんど無償のボランティアが行っており、中には自らの職種を生かした仕事をしているスタッフもいます。 日本でボランティアによるコンベンション運営という物を一番はじめに形づけたのはSF大会かもしれません。 日本SF大会を開催するには、会期中に開かれる「ファングループ連合会議」という場で立候補を表明しなくてはなりません。その際は、発起人として5人の署名が必要です。 開催地の決定はこの連合会議に参加している各SFファングループの代表たちの協議により決定されます。 日本のSFファングループというのはSF作家のファンクラブだけでなく、創作を旨とするグループ、作品の世界や、科学技術を研究するグループなど多種にわたっており、それぞれが独自に活動をしています。 SFという言葉が広く浸透し、タイムマシン、ワープなどといった単語がごく普通に会話に混じるようになった昨今、SF大会とは決して特殊な人種が集う場所では無い、ということをご理解頂きたいと思います。
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