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今回のTORCON3参加ではいつもの誘致活動に加え、「行ったメンバーは全員一回ボランティアをする、そして2人くらいはTシャツがゲットできる10時間を達成する」というのが大きな目的の一つでした。
TORCON3に参加した誘致委員会メンバーは委員長の井上、NPOの理事でもあるあたさんと睦水さんの今岡夫妻、デザイン担当増渕さん、海外担当の八谷君、ボランティアの取りまとめ役の安井さん、アニメエキスポ東京の実行委員長でもある菊川さん、そして私と後発で初参加の上代さん、生駒君の計10人。そしてトロントでサンフランシスコ在住の唐橋さんも合流しました。
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開催前からお手伝いをするために火曜日夜トロントに到着。
明日に備えて食事をして寝るだけです。
地図にオイスター&バーとあるのを見つけ、出かけたのはいいのですが何故かそこにはテキサスグリルが…。牡蠣に未練はあるものの、翌日は早くからボランティアの登録に行かなくてはならないので、店を探して時間をとられるよりもここで食事にしようと言うことになり、初日の夕食は何故かカナダでテキサススタイルのステーキと相成りました。
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水曜日、受付を済ませたあと、ボランティアスタッフの受付に。
英語を話せる班と、英語を話せる八谷君に引率された英語だめ班に別れ、当然後者の私は気がつくとコンベンションセンターの2Fでアートショー用のアングルを組んでおりました。
まず、パイプに接続用のクランプをラチェットで固定し、そこに短いパイプをはめ込んで一面ずつのパーツを作って行きます。パーツができあがったところでそれぞれを組み合わせて1.5×1.5メートルほどのブースを作っていくのです。
こちらのボランティアメンバーはみんなSF大会のスタッフや地方コンのスタッフ経験者ですから、こういった会場作りの作業はお手の物。さくさくと作業ははかどり、思ったよりも早くアートショー、ファンラウンジの枠組みは出来上がってしまいました。
この先は電気工事の人が来なくては出来ないとのことなので、一旦休憩。
昼食後戻るとまだ配線工事の人は来ておらず、作業もなし。ボランティアの控え室へ戻ることにします。
ほどなく、男性陣はまた肉体労働へとかり出されて行ったのですが、私と睦水さんには仕事はなさそうです。
そこで、明日からのプレサポートの受付に使う手ぬぐいを折るために、2人でホテルの部屋へ戻ることにしました。
戻る前に英語出来る組が働いてる作業場へ顔を出すと、なにやら書類を分類中です。
頑張ってね、と声をかけてホテルの自室に戻り今度はひたすら手ぬぐい折り。
今年の手ぬぐいは「秋」の絵柄で、富士山の裾に紅葉や銀杏の葉が降るようにあしらってあるのですが、その葉の一枚がなにげなくメープルリーフになっているというしゃれた物です。
折り上がった手ぬぐいは、のし紙風の包み紙をかけるのですが、せっかくなので紙を取った時にメイプルリーフが見えるように工夫して折ることにします。
やがて、英語チームの安井さんが戻って来てこの作業に加わり、肉体労働チームが帰って来たところで食事に。本日の作業は終了となりました。
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木曜日朝、睦水さんが一人でコンスイートのボランティアへ行ったというので、プレサポートの受付は今岡あたさんに任せて、私もコンスイートへ。
コンスイートは、私たちも宿泊しているロイヤルヨークホテルの1Fの一角に、複数のスイートルームを使う形で開かれていました。
責任者のキャットさんはほとんど英語の出来ない私たちにも分かるように根気よく仕事を説明してくれます。テーブルをきれいにして、クッキーや野菜、果物、ジュースなどコンスイートで供されるものの補充、たまに床そうじ、ゴミ箱の整理。
主婦二人に取っちゃお手のもののはずなのですが、なにしろ言葉は不自由だわ勝手は分からないわで結構疲れます。
午後1時でお暇をもらって、コンベンションセンターのNIPPON2007のビッドテーブルへ行くと、なんとまだプログレス0.3が来ていないとの事。
木曜日でまだ参加者は少ないとはいえ、プレサポート希望者や過去にプレサポートをしてくれた人などが自分の名前のチェックに現れます。
そのたびに「今、お渡しするプログレスがキンコースにいるのでちょっと待って下さい(編注:微妙に日本語が変かも知れませんが気にしないで下さいね)」などとと伝えなくてはなりません。
出来上がりがあんなに遅くなると分かっていたら、その日のビッドテーブルでの受付は諦めたのですが、状況が分からないので、とりあえず質問に応えたり日本の紹介をしながら交代でテーブル番です。
結局最後にはプログレスのないまま受付をしてしまいました。
あたさん、後でプログレスの責任者に小言ならぬ大言。何もやるにも真剣なひとです。
夕食の後、後発隊を迎えに空港へ行く部隊にうっかりついていったのが運の尽き。
空港まで迷う、空港で迷う、帰り道も迷う、結局ホテルに帰り着いたのは日付もとおにすぎた後でした。
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とはいえ、前日約束してしまったので翌朝ゆっくり寝ている訳にもいかず、午前9時に私と睦水さんはコンスイートへボランティアへお出かけです。
井上と八谷君はビジネスミーティング、後発隊はボランティアの申込み、ほかのメンバーはビッドテーブルの展開とメンバーそれぞれも朝から行動を開始しています。
朝のボランティアは昨日よりずっと人数が少なく、まずは昨日汚れた部屋のクリーンアップから。掃除をして、飲み物を冷やす氷をアイスマシーンに取りに行って、野菜や果物を切って盛りつけ、スナック類を出してとオープン出来るように部屋を整えます。
この日も正午を回った頃にボランティアを終えました。
金曜日は夜からビッドパーティーがあるので、午後から唐橋さんの運転する車で菊川さん、睦水さんと買い出しです。
プラスチックのコップ、お皿、紙ナプキン、野菜やスナック類ウォールマートを中心に欲しい物はだいたいそろったのですが、ビールがありません!
唐橋さん曰く、この州は免許制で結構面倒くさいのでお酒を売る店がものすごく少ないとのこと。
スーパーマーケットで安売りのビールとは行かないようです。
幸いウォールマートに行く途中に酒屋は見つけてあったので、高いのを覚悟でその店で買うことにしたのですが、本当に高い! 日本並。
少し控えめにカナディアンビールを買い込んでいざパーティー会場へ。
今年の日本のビッドパーティーの為の部屋は2間続きの少し小さめのスイートでした。
リビングの方で井上と八谷君が2007の海外エージェント達と今後の展開について打ち合わせをしている間に、飾り付けや食料品の用意です。
昨年までは、ベットルームをバックヤードとして使っていたのですが、今回は全体的に部屋が狭いので、ベットルームでもプレサポートの受け付けやグッズの販売、お茶のサービスをすることにします。
告知の時間を少し過ぎたところで会場をオープンすると、開始前からドアの外で待っていた人たちがどっと入ってきます。
今年はパーティーがいつもより少ないせいか、クローズするまで常に満員の状態でした。
私と井上は途中少し抜け出して、アメリカの友人レアさんのファン生活30周年記念パーティーに顔を出しに行きました。
彼女は30年前のTORCONに母上と共に参加されたのが、ファンデビューだったという事です。沢山の友人達がシャンパンで彼女を祝福し盛り上がっていました。
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土曜日、9時にコンスイートへ出勤。3日目ともなれば慣れた物で、指示を受けるまでもなく仕事をこなし、昼過ぎにコンベンションセンターへ行って他のメンバーと合流します。前日遅くまで、というよりは朝早くまで眠れなかった私を気遣って、少し寝てらっしゃいというみんなの御言葉に甘えて、2時間ほど自室で仮眠をとり、いざパーティー2日目。
この日はヒューゴーセレモニーがあるので、パーティーは午後9時開始です。
遅い開始だったせいもあり、昨日以上に一気に満員状態になりテーブルの上の食べ物を入れ替えるのも一苦労の状況でした。そんな中にヒューゴー賞を取ったソウヤー氏が現れ、私たちは宇宙塵の山岡氏が差し入れてくれたとっておきの日本酒をみんなに振る舞っておめでとうの乾杯です。でもアルコールを飲まれないソウヤー氏のグラスの中身はスプライトでした。
こうして2日間のパーティーも無事終わり、ドアを閉じた後みんなで残ったビールを飲みながら、部屋の片づけをして大きな仕事の一つはおわりました。
実は翌日のボランティア、私はさぼろうと思っていたのですが、毎日コンスイートで一緒になる、キャットさんの補助をしているスタッフが私たちのパーティーに来ていて、帰り際、「また明日の朝ね。」と一言。
もちろん、私たち二人は翌朝いつものとおりコンスイートでボランティアをいたしました。
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日曜日、最後のボランティアを終えて、ボランティアをした時間を数えると11時間。
無事Tシャツをもらえるだけ働くことができました。
ビッドテーブルに行く前にボランティアルームへTシャツをもらいに行くと、私は抽選に当たったとかでオマケのご褒美まで貰ってしまいました。
早速、睦水さんとともにトイレでTシャツを着替えて、ビッドテーブルへ行き見せびらかすことにします。
お約束ですので、皆さんうらやましがってくれますが、特にあたさんは初日に6時間も働いたのに、その後はずっとビッドテーブルの面倒を見ていて、ボランティアが出来なかった事もあり、ちょっと本気でうらやましがってくれました。
あたさんが、ビッドテーブルを仕切ってくれているからみんな安心してボランティアへ行けたんですよ。感謝。
ということで、あたさんにしばしの休憩を取って貰うため、2時間ほどテーブル番につくことにします。
昨日ゆっくり休ませて貰ったし、プレサポートの手続きは手慣れているから大丈夫、行っといでと送り出したのはいいのですが、今回まともに受け付けに座っていなかったせいかすっかり手際が悪くなっていました。
特にクレジットカードの決済用紙とか、他のメンバーに聞きながらのしどろもどろの応対、ちょっと情けなくなってしまいます。
ビッドテーブルを出すのもこの日が最後です。今回も多くの人にプレサポートして貰うことができました。
この日の夕食は、土曜日に30周年パーティーをやっていたレアさんとディックさんのスミス夫妻と共に、貴重なアドバイスを頂きながらの楽しいひとときでした。
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さて月曜日、ボストンのコミッティと打ち合わせの後ボランティアに行く井上、八谷君とボランティアスタッフのまとめ役の安井さんに後を託し、私たちは観光です。
2000年に誘致活動を始めてから、脇目もふらずホテルとコンベンションセンターだけの往復に終始するような誘致活動をしてきましたが、今回初めて丸一日の休日を作りました。
ご褒美が必要と言うわけではありません、せっかくワールドコンに参加したのなら、もっとゆとりを持って、大会も楽しみ、観光も楽しみ、誘致活動も楽しむ、そんな風に活動して行きたいと考えたからです。後に残ったお3方には申し訳ないのですが、バスに乗ってのナイアガラ観光は、途中の名所を見たり、お土産を買ったりと予想外に楽しいものでした。
最後の夕食はボランティア部隊と合流して初日とちがうテキサスグリル。トロントはテキサススタイルがはやっているのでしょうか。
その後、ボランティアのパーティーに顔を出してから、ビッドパーティーで余った飲み物などを差し入れにデッドドッグパーティーへ。会場がコンスイートだったので、キャットさんに会えるかもしれないと睦水さんと行ったのですが、会場に彼女はいませんでした。
でも翌日チェックアウトの際、フロントで再開。無事さようならも言えて心残りなくトロントを後にしたのでした。
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今回、目標通りほぼ全員大会のボランティアをすることが出来ました。私たちだけでなく、いつも誘致活動をお手伝い頂いている桐山さんも積極的にトルコンのボランティアをされていて、日本人も大会を手伝うんだという姿勢は示せたと思います。
コンスイートで野菜を切っている時に、大会を手伝ってくれてありがとうと声をかけられた事、キャットさんがこの子達は日本のビッドクルーなんだと他のファンに紹介してくれた事、全て忘れられない出来事です。
日本へワールドコンを誘致しようなどという活動に参加しなければ、決して出来なかった体験でもあります。
SF大会で新しい友人が出来ること、これは日本でもアメリカでも変わらない大会の醍醐味だと思います。
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