私的フィルコン・ツアーメモ

　上期末が近く、仕事が忙しい。残業に次ぐ残業、休出に次ぐ休出。出発の日（成田集合昼）で、朝６時から９時前まで仕事。帰宅、玄関からトランクを取り、そのまま成田へ。

　ＣＳチューナーはつけっ放し。これは、チューナーで予約できる番組数は２４だが、終了後もチャンネルが変わらないのを利用、ＨＤレコーダー、ＶＨＳ５台との組み合わせで８日間約６０番組を録画するため。映像収集家（研究家ではない）に長期旅行はつらい。（帰国後すぐにＶＨＳの１台が昇天する。）

　金がない。家賃とツアー費用を払ったら、余裕なし。財形貯蓄の一部を崩すが、出発当日まだ振り込まれず。成田でクレジット・カードでキャッシング。持つべきものは信用。

　仕事の連続で精神的に緊張状態。睡眠不足が延々続き、飛行機の中で眠れず、きつい。

　飛行機の中の「シュレク」の上映、化け物だからなまって会話が聞き取れず。と思ったらスペイン語だった。誤った情報を流してごめん。信用して聞きとろうとした人よ許せ。

　アメフト・ボールがメニューの高いステーキ店で夕飯。到着が遅れ、待ち人は行方知れず。フィルコン・一日目は登録できず、食事のタイミングを外し、ここしか開いてない。

　「カードキャプターさくら」は終わりの方を放送中。「ポケモン」は終了と聞いていたが、シーズン毎に「××リーグ」などとサブタイトルをつけて、米国での新作を放送中。期待の「サムライ・ジャック」は、未放映。

　フィルコン近くで、懐かしき、米国風安中華料理屋のチャーハンなどを食う。結局、噂の北京ダック・ヌードルが一番うまかった。

　Carter（持っているが見つからない「Green Star」未訳分、「WORLD'S END」、「Callisto」）、アンドレ・ノートン（「Solar Queen」未訳分）を漁る。やはり忘れられつつあるのを実感する。

　銀英伝のアニメの企画で、通訳が来ず、いきなり公的な仕事。本物の通訳ではないが、できるだけ努力するといいつつ、気が付いたら、ファンとして話している上に、全て現在形。途中から、過去形も交えるようにする。

　「タカバヤシ」に話し掛けられる。印鑑を持っているが、「武林」となっている。朱肉は使い果たしたとか。Mr.ブリン、「タケバヤシ」と言ってよね。夜、彼は、３Bのもう一人、グレッグ・熊さんを連れて来てくれた。

　「おお、砂ミミズ」という感じの映像が上映され、Sci-FiチャンネルのDuneミニシリーズがヒューゴー賞を取る。「ハリポタ」まで長編部門を受賞したりする。本当にいいのか？

　横のブースで受け付けを手伝っていたおじさんから声をかけられる。アニメ業界の人。でも子供向け専門。「ぶぶちゃちゃ」の米国放映権を検討中。日本での評判を聞かれる。知らない。ＮＨＫ関係者に聞く。おじさんはヒューゴー賞の代理受賞をしていた。パーティーでＮＨＫ関係者の個人的意見を伝える。

　さらば、旧首都。久しぶりの新首都。空港からホテルへの途中で、昔住んでいたアパートの横の道を通り、すぐ目の前のでかい建物は、上から見ると５角形なんだよ。ホテルから約２ｋｍで知った人がうじゃうじゃいる場所があるが、暇無しで連絡せず、ごめんね。

　みんなを連れて行こうとした変なお店の集合体は、建物ごと消えている。５年は長い。

　ペンタゴンシティのファッションセンターで、アイダホポテトのフライとレモネードを食う。このポテトフライは、相変わらずうまい。ビデオ屋でせっかく見つけたのに、Duneミニシリーズのダイジェスト版テープを買うのを忘れる（今度、DVDが日本でも発売）。

　クリスタルシティのでっかいアメコミ屋は８月末閉店。アメコミ買えず。５年は長い。

　街中の地ビール屋に、アメリカ初体験中の二人を連れて行く。ビールはとにかく、ここの食べ物は、比較的うまい。今度の旅行で一番まともだった、という意見にほっとする。

　やっぱりつかれたスミソニアン博物長屋。

　さらば、ワシントン。ほら、ペンタゴンって、飛行機から見ると５角形と言って、１週間後には、ゆがんでしまう。１週間は短い。

　エアポート快特がない。遅い。同行者が羽田発に間に合うか（間に合った）という心配しながら、川崎大師のアパートへ。翌日から仕事。きつい。ＨＤレコーダーから、ＶＨＳへのダビング。多量。大変。それでも今日を生きている。いつか死んでしまうだろうが。