翌日、ホテルの朝食で三十ドルを取られ、これはホテル外で食事をせねば予算的に持たんと判断。
十ドルくらいのモーニング・メニューの店か近くの食料品店のセルフ・デリカテッセンのサンドイッチ(五ドル程度)を利用することにする。
昼食と夕食もホテルのカフェで売られているサンドイッチ(五ドル程度)を利用、最悪に空腹のときはワールドコン名物のルームパーティーに入り込み、栄養分を補給する事で凌いだ。
いささかみっともないが、背に腹は返られない。
唯一の外食もメキシコ料理を選択し、たいした失費は避けることにした。
飲み物もホテル据付の無料ミネラル・ウォーターを飲んで誤魔化した。
この食費の切り詰めで多少余裕がでたので、シカゴ・フィールド博物館行きとメジャー・リーグの観戦もひねり出すことが可能になった。
したがって、ワールドコン名物のディーラーズ・ルームも見るだけ、アート・ショーも見るだけ、なにも買うことはしなかった(クーー、欲しいペーパーバックがあったのだ。愛書狂の私にはこれが一番キツイ)。
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